待望の妊娠は誰にとってもうれしいものです。しかし、できることなら男女の区別をつけて産むことができたら楽なのに、と思うのも実際です。では、具体的にどのように男女の生みわけが決定していくのでしょうか。
性別が決まる仕組みについて
妊娠する子供の男女が決まる仕組みは、その受精の段階にさかのぼります。
受精には通常男性の精子と女性の卵子が必要ですが、子供の性別を決定するのは精子の方であることが判っています。
精子にはX型、そしてY型の2種類が存在し、X型が卵子と結びつくと女児に、Y型が卵子と結びつくと男児になる仕組みをもっています。これがもっともオーソドックスな性別決定の法則です。
比率はどのくらい異なるのか
受精のタイミングがランダムであっても、どちらかの種類のほうが圧倒的に多い状態であれば、生まれる児の性別も偏ることになります。
では、一回の射精の中に含まれるXおよびY染色体の割合はどちらが多いのでしょうか。
答えは、同一です。
ひとつの精母細胞から分裂する精子は4つであり、そのうち半数がY染色体、もう半数がX染色体となります。そのため、全体で見ても、XとYの比率は等しく生み出されます。
どこで確率に差が出るのか
精子がもつもともとのXおよびYの比率は同一でした。では、具体的にどこで男女産み分けの差が出てくるのでしょうか。
答えは女性の膣内にあります。
女性の膣内は普段酸性ですが、生理周期によってその酸性度が増減することがわかっています。そして、この酸性に対する耐性がX精子とY精子では異なることが判っているのです。周期として、もっとも酸性が弱いのが排卵直後、そしてもっとも酸性が強くなるのが排卵日の数日前といわれています。X精子はもともと酸性に強い性質を持ち、女性の体内に入っても長時間生きていることが可能といわれています。一方で、Y精子はもともと酸性に弱く、どちらかというとアルカリ性に強い性質を持ちます。このため、女性の体内はかなりの負担がかかるということができるでしょう。
膣内の酸性度を変化させる薬剤がある
これらを実現するのが、リンカル、マイカルといった薬剤です。
作用機序がうまく解明されていませんが、これまでの実績により、成功確率が高まることがわかっているお薬です。特に男児を希望の方はカルシウム製剤のリンカルを服用すると成功確率が高まることが知られており、積極的に利用されています。
まとめ
あくまで確率とされてきた産み分けですが、少しでもその確率をあげることができるのですね。
